『もうひとりの息子』

もうひとりの息子』('12) 10/19公開@シネスイッチ銀座

誰も強くない。
だけど誰も弱くない。


ユダヤ人一家とパレスチナ人(イスラム教徒)一家の子供が取り違えていたと、
18年後にわかる物語。

ユダヤ人として生きたきた息子は、
アイスクリームひとつ売ることもできなくて、一緒にいてくれる人を
近くに置いてその場所を“居場所”と呼んでいるような本当にしょうもない奴。
もちろん今回のことがわかった後も、
「ユダヤ人だということにすがって生きてきたのに」と全力で拗ねている。

そんな彼が、ある日誰にも言わずに
ガザ地区に住む実の親に会いに行く。
そこで彼は、実の家族の前で、
覚えたてのアラビア語で急に歌いだす。

彼は自分の血がつながった家族と会うのに、
「受け入れてもらうのが当然」なんて思っていなくて、
受け入れてもらう努力をしたのだなと。
その場所に行くまでに、怖さを感じていたのだなと。

そんな彼の努力がパレスチナ人一家の戸惑いを取り去り、
自分自身の迷いも消しさり、すがすがしいラストを迎える。
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by usedpeople | 2013-09-28 22:38 | フランス映画
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