『ゲゲゲのゲーテ』by 水木しげる

愛情とパワーを感じる1冊。だけど、ゲーテの言葉から感銘を受けるというよりも、ゲーテを語る水木しげるから感銘を受ける本だった。

これはゲーテと私との相性なのではなく、ただ単に私が「ゲーテに心動かされるには長生きしすぎている」ってことなのだと思う。『若きウェルテルの悩み』にじたばたさせられた10代のころの私は、もう帰ってこないのよ……。

水木しげるもゲーテを読んだのは20歳のころだったというし、その後繰り返し読むときにも、きっと過去の自分をゲーテの言葉の中に見つけていたのではないかと思えた。過去の自分との会話の中で、新しい発見があったり、励まされたりしたのではなかと。

改めて若いうちにたくさんの本を読んでおくことの大切さを、実感させられた1冊だった。

高校時代、テレビをまったく見なくて本を1日に何冊も読んでいるという同級生がいて、よく本をお勧めしてくれた。振り返ってみるとなんとも絶妙なお勧め具合だったと、改めて感謝したくなる。

『若きウェルテルの悩み』も『車輪の下』も、あいつがいなかったら読んでいないだろうし。
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by usedpeople | 2016-04-24 20:29 | 本。
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